愛の手帳A1(最重度)で受けられる手当・助成を、我が家の実例で一覧にしました(横浜市)

愛の手帳A1で受けられる手当・助成一覧

愛の手帳A1(最重度)の子がいると、どんな手当や助成の対象になるのか。種類が多く、申請先もバラバラで、「結局うちは何が受けられるの?」がいちばん分かりにくいところでした。

この記事では、我が家(横浜市・重度知的障害と自閉症・愛の手帳A1)が実際に受けている、または対象になりうる支援を、一覧にして整理します。あわせて、いちばん混乱しやすい所得制限の有無も明記します。これから手続きを始める方の見取り図になればと思います。

なお「愛の手帳」は東京都の名称で、神奈川県(横浜市)では「療育手帳」、等級はA1・A2・B1・B2と表記します。この記事ではA1(最重度)を前提にしています。


目次

注意:これは「我が家版の目安」です

先にお願いです。下の一覧は、2026年時点・横浜市・我が家のケースをもとにした目安です。

  • 金額は年度で改定されます(手当は毎年4月に変わることが多いです)
  • 対象や所得制限は自治体ごとに違います
  • 同じA1でも、世帯の所得や本人の状況で受けられるものは変わります

正確なところは、必ずお住まいの市区町村の窓口でご確認ください。それを前提に、全体像をつかむためのリストとして読んでください。


① 20歳までの手当

制度 内容の目安 所得制限 我が家
障害児福祉手当 重度で常時介護が必要な在宅の子に。月15,000円ほど あり 受給中
特別児童扶養手当(1級) 20歳未満の重度障害児を養育する人に。月58,450円(令和8年4月〜) あり 不支給(所得超過)
神奈川県 在宅重度障害者等手当 県独自の手当。月5,000円ほど あり 受給中
児童手当 障害の有無に関係なく子育て世帯へ (制度改正で拡充) 受給中

ここで大きいのが、いちばん金額の高い特別児童扶養手当です。我が家は共働きで所得制限を超えているため、これは受けられていません(その仕組みは別記事に詳しく書いています)。最重度A1でも、親の所得が高いと不支給になるのがこの手当の現実です。


② 20歳からの手当・年金

20歳になると、子ども向けの手当から、本人の年金へ切り替わります。

制度 内容の目安 所得制限
障害基礎年金(1級) 本人の年金。月約88,260円(年1,059,125円・令和8年度) 親の所得は無関係(本人の所得制限はあるが重度の本人には影響しにくい)
特別障害者手当 重度で常時特別の介護が必要な在宅の人に。月30,450円(令和8年4月〜) あり

ポイントは、障害基礎年金は親の所得で止まらないことです。所得制限で特児をもらえなかった家庭でも、20歳からは受け取れる可能性があります。一方で特別障害者手当には所得制限が残ります(この「20歳の壁」も別記事にまとめています)。


③ 医療費

制度 内容の目安 所得制限
重度障害者医療費助成(マル障) 医療証を出すと保険診療の自己負担が無料 横浜市はなし(自治体差あり)

横浜市のマル障は所得制限・年齢制限なしで、A1なら対象です。手当は所得で切られても、医療費は所得に関係なく助成される——ここは我が家がいちばん助かっている支援のひとつです(横浜市の例として別記事に詳しく書いています)。


④ 外出・移動の支援

制度 内容の目安
横浜市の移動支援 通院・外出の負担軽減。横浜市ではタクシー券か、ガソリン費助成のどちらかを毎年選択

通院の多い我が家では、ここも実生活でかなり効いています。


⑤ 割引・減免(手帳で受けられるもの)

手当とは別に、療育手帳の提示で受けられる割引・減免もあります(いずれも条件・範囲は事業者や自治体で異なります)。

  • 税の控除(障害者控除・特別障害者控除など)
  • 鉄道・バス・タクシーなどの運賃割引
  • NHK受信料の減免
  • 携帯電話各社の障害者向け割引
  • 公共施設の入場料減免 など

このあたりは「手当」ではないので見落としやすいのですが、積み重なると家計への効果は小さくありません。


所得制限の早見(重要)

混乱しやすいので、所得制限の有無だけ抜き出します。

  • 所得制限あり:特別児童扶養手当/障害児福祉手当/特別障害者手当/神奈川県在宅重度障害者等手当
  • 所得制限なし(または親の所得は無関係):重度障害者医療費助成(横浜市)/20歳からの障害基礎年金

ざっくり言うと、現金の手当系は所得で切られやすく、医療・年金は所得に縛られにくい、という傾向です。


まとめ

  • 愛の手帳A1(横浜では療育手帳A1)で対象になりうる支援は、手当・年金・医療費・移動支援・割引と幅広い
  • ただし所得制限のある手当が多く、最重度でも親の所得が高いと特別児童扶養手当などはもらえないことがある
  • 一方、医療費助成(横浜)と20歳からの障害基礎年金は、親の所得に縛られにくい
  • 金額・対象・所得制限は年度と自治体で変わる。必ず窓口で確認を

「結局うちは何が受けられるのか」を条件から確認できるよう、私は障害福祉ナビ(横浜市・療育手帳A1が入力済みで開きます)も作っています。お住まいの自治体を選んで条件を入れると、対象になりうる制度の候補が出ます。

▶ 障害福祉ナビで探してみる(横浜市・療育手帳A1が入力済み)
※年齢は8歳で開きます。お子さんの年齢に直して、もう一度検索してください。


この記事について

  • この記事は2026年時点・横浜市・我が家のケースをもとにした記録です。最終更新日:2026年6月28日。金額・所得制限・対象は年度・自治体・所得で変わります。最新・正確な情報は、各窓口や公式サイトで必ずご確認ください。
  • 家族が特定される情報(具体的な年収など)はぼかして書いています。制度や手続きについては、身近に行政書士(義理の叔母)がいて相談できる環境で書いていますが、私自身は専門家ではありません。
  • 書き手のプロフィールはこちら → /about/

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【参考リンク(公的機関)】

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この記事を書いた人

重度知的障害・自閉症(愛の手帳A1)の子の義父。再婚で15歳から保護者になり、いま「18歳の壁」——成年後見の申立・生活介護への移行・障害年金の準備を、当事者としてリアルタイムで記録しています。身近に行政書士(義理の叔母)がいて制度を確認しながら執筆。私自身は専門家ではありません。横浜市在住。詳しいプロフィール → https://kazolog.com/about/

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